(上の図は、住宅省エネルギー設計技術者講習会のテキストの中の画像を引用しました。
とても分かりやすい表現になっていますので、パクってきました。)
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中段に「飽和水蒸気量」の文字が書いてあって、その上に3種類のコップの絵があります。
上の段の一番左は、目一杯に水分をふくんだ室温6度の空気(1m3) の中にある水分の量です。
真ん中は、室温8.7度。一番右は、室温20度。
それぞれの温度でコップの大きさが違います。
一番左より真ん中がチョット大きくて、一番右は真ん中の2倍の大きさ。
つまり、8.7度の2倍の大きさのコップの分だけ、水分をたくわえることが出来ます。
温度が高いほど水分を沢山ふくめるのは、ちょうど、水に溶けにくい砂糖がお湯にはスグ溶けるのをイメージしてもらえば分かりやすいでしょうか。
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さて、下の段の一番右は、室温20度で湿度50%の時に、部屋の空気1m3の中にふくんでいる水分の量です。もし湿度100%だったら上の段の右の図のようにコップが満杯になるのですが、50%だからコップの半分です。
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この部屋の温度をどんどん下げていくとどうなるか?
まず8.7度まで下げる。
右のコップの中の水を、真ん中のコップに移してみましょう。
満杯です、湿度100%。ギリギリセーフ。
では6度まで下げると…
真ん中のコップの中の水を、一番左に移してみましょう。
満杯、、そして、あふれ出しました。ジョビジョバ。
この、あふれ出した水が、僕たちの言う結露(水)です。
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まとめると
水分を含んだ空気が、冷たい物の近くに行った時、その影響で空気の温度が下げられて、水分を含みきれなくなる。そして、空気から放り出された水分は、空中に浮かんでいる訳にもいかないから、近くの物にベッタリと貼り付く。これが結露の仕組みなのです。
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